お問い合わせ サイトマップ
育成医療指定医療機関 おぎの歯科・矯正歯科クリニック

口唇口蓋裂

なぜ口唇口蓋裂はできるのでしょうか?

人間の顔はいくつもの隆起(突起)が癒合することによって形成されています。
胎生5〜7週に左右の上顎隆起が内側に成長して内側鼻隆起を正中に向け圧迫しその後癒合して上口唇や上顎が形成されます。
さらに、左右の内側鼻隆起が癒合し人中や上顎、一次口蓋を形成する。この時にうまく癒合せず裂の状態になったのが口唇裂です。
また、口蓋は胎生6週頃できはじめ8〜9週に左右の口蓋突起が癒合し硬口蓋を形成し二次口蓋となります。
この時にうまく癒合せず上あごが裂の状態になったのが硬口蓋裂です。
さらに、形成が進み軟口蓋ができますが軟口蓋の筋肉は、鼻咽腔閉鎖に重要であり癒合不全により 軟口蓋と咽頭の後壁が閉鎖できず食物の鼻もたれや発音時の呼気もれが生じます。この状態を鼻咽腔閉鎖機能不全といいます。

ページのトップへ↑

口唇裂とは

口唇裂とは上唇が生まれつき裂けている状態のことを言います。裂の状態により片側と両側、裂の程度により完全と不完全に分けられます。


口唇裂とは

口蓋裂とは口の中の上あごが裂けている状態のことをいいます 部位により硬口蓋裂、硬軟口蓋裂、口蓋垂裂、粘膜下口蓋裂などに分けられます。

ページのトップへ↑

治療の流れ

治療期

年齢

治療内容

第1期

口唇形成手術前

出生直後から

父母教室、Hotzレジン床

第2期

口唇形成手術

4〜6ヶ月

一次口唇裂手術前

第3期

軟口蓋形手術前

 

Hotzレジン床

第4期

軟口蓋形手術

1.5歳

口蓋後方移動術または
口蓋形成術の軟口蓋形成術

第5期

硬口蓋形成術前

4.5〜5歳

言語訓練、小児歯科

第6期

硬口蓋形成術

 

口蓋形成術の硬口蓋形成術

第7期

硬口蓋形成術後

 

口唇裂・口蓋裂の二次手術
言語治療、歯科矯正

第8期

顎発育終了後

17歳以降

口唇裂・口蓋裂の二次手術
歯科矯正、一般歯科治療


上記、治療体系のうち第1期から第7期の言語治療までが小学校就学前に終了していなければなりません。
特に、乳幼児期の手術や幼児期の体力のない時にとても大変な試練です。
言語治療も友達とのコミュニケーションをとるために重要で治療を受けた経験があるかないか毅然とした結果として現われます。
口蓋裂言語として、声が鼻にかかる開放性鼻声、子音の発音操作の未獲得、子音の弱音化、鼻音化、代償構音があります。 身近な周囲の人間には理解できても第3者には理解されません。
第7期は7歳から16歳くらいまで歯列矯正を実施します。 この時期に、最近では顎裂部へ骨移植をすることが多くなってきました。顎裂部に上顎の前歯を誘導するためと歯列を拡大するため 裂部も大きくなってしまうため閉鎖術を同時に実施するためです。 移植する骨は下顎骨、腸骨、脛骨などです。また、上下顎のバランスに問題がある場合は顎矯正術による骨切りも実施します。
最終段階では補綴処置後、口唇鼻翼再形成術を実施します。


ページのトップへ↑

哺乳、ホッツ床について

哺乳は口唇口蓋裂患者が最初に直面する問題です。口と鼻との遮断が上手くできないために、 おっぱいやミルクを吸う力が弱く時間がかかったり、哺乳量が少ない場合があります。 哺乳は成長のために必要な栄養をとること以外にも呼吸、発音や筋肉の動きなど口腔機能の発達を促すという重要な目的があります。
解決策としてホッツ床というプレートをできるだけ早期に使用しましょう。
それにより顎の正常な成長を促したり、口と鼻とを遮断させてることで上手く飲み込むことができるようになったり、舌の異常運動の 抑制などに効果があります。

ページのトップへ↑

顎裂部への骨移植

顎裂部へ骨移植 顎裂部へ骨移植

上顎の歯が生える部分で骨のないところ(顎裂)に骨を移植することにより


    (1)顎裂に隣接する歯を移動できるようになる
    (2)上顎の骨の連続性をつくり安定させる
    (3)瘻孔を塞ぐ

などの利点があります。
手術時期は異なるため、一貫したチーム医療で各科の専門医による診察を行い、治療方針の決定を行います。
採取骨は通常は腰骨を使用しますので術後は一時的に歩行障害が起きますが、現在、人工骨の研究も行われており、 実際の臨床で使用されているものもあります。
骨を作る蛋白質(BMP)や他の人工骨の研究も行われており、 近い将来には人工的な骨に代わる生体材料が移植される可能性もあります。


ページのトップへ↑